昼寝の、すばらしい効果・効用
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昼食を食べた後、
午後の14時くらいになると、だんだん眠くなってくる……
こんな時には、眠いのをガマンせずに、
思い切って、昼寝をしてしまった方が良いのかもしれません。
「10分〜30分くらいの短い昼寝」ならば、
むしろ体に良いという事が、いろいろな研究によって、分かってきています。
昼寝には、次のような様々な効果が、期待できます――
疲労回復、心身のリラックス効果、生産性の向上、注意力の向上、
記憶力の向上、 創造性の向上、夜の睡眠の質の向上、ストレスの減少、
心臓疾患による死亡率の低下、 認知症の予防、眠気の予防……
こうした昼寝の効用について、
このページでは、1つ1つ、ご紹介していきたいと思います。
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昼寝をするようになったら、東大の合格者が増えた
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久留米大学医学部(精神神経科)の内村直尚先生は、
昼寝の効果について、次のように述べています。
「福岡の明善高校では、
5年前から毎日15分間の昼寝を、取り入れているのですが、
『現役の東大合格者が増える』、
『センター試験の成績が上がる』などの効果が 出ています。
昼寝には、疲労を回復させる効果があります。
昼寝をする事で集中力が高まり、
個々の持っている能力を、引き出しやすくなっているのでしょう。
さらに夜の睡眠を深くする効果もあるので、睡眠不足も解消できます。」
(web R25)
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NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究結果
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NASAのパイロットを対象にした研究によると、
フライト中に(当然、操縦を交代した上で)、26分間の昼寝をする事によって、
パイロットの注意力が、54%もアップしました。
また、ペンシルバニア大学の研究チームが、NASAと行なった研究によれば、
短時間、お昼寝をすると、
機嫌をよく保てるし、ストレスの影響を減少させる事もできる、
さらには、心臓病のリスクを低下させる効果もある、という事です。
([ライフハッカー][Menjoy!])
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昼寝をすると、心臓疾患による死亡率が、低下します
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次に、ギリシャ在住の2万3681人を対象にした研究結果を、
ご紹介しましょう。
この研究によれば、「昼寝を全くしない人」に比べると、
「週に3回以上、30分の昼寝をした人」は、
心臓疾患による死亡率が、37%も低下しました。
([安藤医院][ライフハッカー])
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昼寝をする事で、認知症を予防できる
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日本での調査によると、
「昼寝をする人には、認知症が少ない」という事が、分かってきました。
具体的には、「1時間以内の昼寝をしている人」の方が、
認知症の発症が少ない、という事です。
ただし、「1時間以上」の昼寝をしてしまうと、
逆に認知症になりやすくなってしまうため、注意が必要です。
(BPnetビズカレッジ)
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お昼寝には、さまざまなメリットがあります
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久留米大学医学部・神経精神科の
内村直尚(うちむら なおひさ)主任教授は、 こう述べています。
「短い昼寝でも、脳の活動レベルが下がるので、疲労回復に役立ちます。
また、血圧や脈拍が下がることで、心身のリラックス効果があります。
さらに昼寝で眠気が軽減して、集中力や意欲が高まると、
昼間の活動性が上がって、昼と夜のメリハリがつくので、
夜の睡眠の質が、高まります。
その結果、『夜の睡眠時間が短くても、
質の良い睡眠が取れるようになる』という効果が、 期待できます。」
(九州朝日放送)
また、ニューヨーク市立大学の神経科学者の研究によれば、
昼寝をすると、創造性を向上させる事ができるし、
さらには、物事を大局的に見る目を養うことも出来るという事です。
ちなみに、これは「90分の昼寝」による成果ですが、
「12分くらいの短い昼寝」でも、効果があるという事です。
(ライフハッカー)
さらに、カリフォルニア大学の心理学者サラ・メドニック助教授によると、
お昼寝には、次のような効果があるといいます。
・「昼の20分間の睡眠」は、「朝の20分間の睡眠」よりも、
8時間ぶんのスタミナが出る
・ストレスホルモンのレベルが下がるため、ストレスの軽減につながる
・生産性が向上する
・記憶力が向上する
・創作意欲を上昇させる
・活動的になる
(ガウ!マガジン)
最後に、「医療法人社団 安藤医院」のサイトには、次のような記述があります。
「1時間か、あるいはそれ以下の日中の睡眠は、
欧米では『パワーナップ』と呼ばれ、
『集中力』『生産性』『気分』、いずれにも良い事が知られています。」
(安藤医院)
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お昼寝をすれば、「3時間」前後は、眠気の予防ができます
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「15分のチョイ寝(昼寝)で、3時間〜4時間は眠気の予防ができ、
一時的に睡眠不足を解消できる。」
(NEWSポストセブン)
「短時間の仮眠(昼寝)であれば、その後2時間〜3時間の覚醒効果を生むため、
(昼寝には)その後の仕事などにリフレッシュ効果がある事や、
作業能力が改善されること、
疲労が回復する事などが知られています。」
(ロフテー快眠スタジオ・睡眠改善インストラクターの矢部亜由美さん)
(Excite Bit コネタ)
さて、ここまで、
昼寝には、すばらしい効果がある事について、お伝えしてきました。
では、こうした“昼寝がもたらしてくれる効果”を最大限に引き出すには、
どのように昼寝をすれば、いちばん良いのでしょうか?
次のページでは、
「最大限の効果を引き出す、正しい『昼寝』の仕方7選」について、
お伝えしたいと思います……
昼寝をした後、スッキリ目覚めるための「5つの方法」。
たった「1分間の仮眠」でも、大きな効果があります。
何分くらい、昼寝をすれば良いのでしょうか?
何時ごろに、昼寝をすれば良いのでしょうか?
どんな姿勢で、昼寝をすれば良いのでしょうか?
次のページ……最大限の効果を引き出す、正しい「昼寝」の仕方7選
↓「昼寝」についての記事(全4ページ)↓
・昼寝の、すばらしい効果・効用(このページです)
・最大限の効果を引き出す、正しい「昼寝」の仕方7選(2ページ目)
・外国と日本における、昼寝の習慣――シエスタ、パワーナップ(3ページ目)
・人間の体は、1日2回、眠るように出来ている?(4ページ目)
↓「睡眠」についての記事は、コチラ↓
理想の睡眠時間は?――人間は、1日何時間、眠れば良いのか?
【参考文献】
・1晩分の効果!?昼寝のスゴイ効能(web R25)
・「理想的な昼寝」を科学する(ライフハッカー)
・本当は体にいいのに、「ダメ」と誤解されていること6つ(Menjoy!)
・健康成人における、昼寝の効果(安藤医院)
・昼寝がボケを防ぐ?睡眠は脳を活性化させる(BPnetビズカレッジ)
・とっても健康らんど(九州朝日放送)
・昼寝20分で、8時間分のスタミナ!「パワーナップ」のスゴイ効果(ガウ!マガジン)
・午後のうたた寝の効果(安藤医院)
・15分睡眠で、眠気予防の「チョイ寝」――寝る前カフェインがコツ(NEWSポストセブン)
・寝過ぎない昼寝法って?(Excite Bit コネタ)
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