ブルーライトを、無料で減らす方法
――PCメガネは、買わなくても良い?

前のページでは、 “ブルーライトが、様々な病気を、
引き起こす恐れがある”という事について、 お伝えしました。

では、こうした“ブルーライトによる被害”を食い止めるためには、
どんな対策がとれば、良いのでしょうか?

“体へのブルーライトの悪影響”を減らすことが出来ると思われる方法は、
「無料で出来る方法」と 「有料で出来る方法(PCメガネを買うなど)」の2種類があります。
ここでは、その両方の方法を、ご紹介したいと思います。

「ディスプレイと目の間の距離」を長くする

まずは“お金を使わないでタダで、ブルーライトを減らせる方法”を1つ、
ご紹介したいと思います。

パソコンなどの液晶画面に、目を近づけすぎないようにして、
なるべく離れた位置から、画面を見るようにしましょう。

東洋経済オンライン」の記事によると、
目を液晶ディスプレイなどから、2倍の距離、離すことによって、
ブルーライトを、4分の1にする事が出来るそうです。
後藤英樹氏(後藤眼科医院の院長)は、こう述べています。

「光のエネルギーは、距離の2乗に反比例するため、
目からの距離を、『30センチ』から『倍の60センチ』にすると、
(ブルーライトを)4分の1に、低減することが可能です。」

画面の色(背景の色)を、変更する

これも、無料で出来る方法です。
モニターに表示される背景色を、「黒」に変更しましょう。
そうすれば、ブルーライトの光量を、軽減する事が出来ます。

たとえば、ワープロソフトのWordの場合、
設定を変更する事で、画面を黒地にする事が出来ます。
画面(背景)を黒色にしても、「文字」は自動的に「白色の文字」になるので、
もちろん問題なく、作業を行なう事が出来ます。

ちなみに、「ブルーライトの光量を、少なくできる色(背景色)」は、
「黒」以外に、どんな色があるのでしょうか?

そういった事を、知ることが出来るデータが、
「ブルーライト研究会」から出されています。
この「ブルーライト研究会のデータ」によると、
「グレー」「赤」「紫」「オリーブ」などは、 ブルーライトの光量が、少なめです。
それでは逆にブルーライトの光量が、最も多いのは、どの色でしょうか?
それは、やはり「青」でした。
では「白」は、どうでしょうか?
「白」の場合、ブルーライトの光量は、まあまあ少ないです。

Wordなどの文書作成ソフトを使用する場合、
多くの人が 「画面(背景)は白色、文字は黒色」で使用していると思いますが、
画面の色が「白」でも、 ブルーライトの光量は、非常に多いというわけでは無いので、
わざわざ画面の色を「黒」に変更しなくても、
ある程度は、安心できるのかもしれません。

ちなみに、こうした 「『画面(背景)の色』と『ブルーライトの光量』についてのデータ」は、
日経トレンディネットのサイト」に掲載されてますので、
興味のある方は、こちらのサイトを、ご覧ください。

あと「背景色の変更」については、
「Word」だけでなく「iPhone」でも、行なう事が出来ます。
それぞれの、詳しい「背景色の変更方法」についても、
日経トレンディネットのサイト」に書いてありますので、
興味のある方は、こちらの記事を、お読み下さい。

「加齢黄斑変性」への対策

前のページでは、“ブルーライトを目に浴びすぎると、
『加齢黄斑変性』という目の病気になる恐れがある”という事について、 お伝えしました。

加齢黄斑変性とは、 「黄斑(おうはん)」――
目の奥にある「網膜」の中心にある部位――に、 異常が発生し、
その事で失明する恐れもある、厄介な病気です。
ここでは、ブルーライト対策の一環として、
この「加齢黄斑変性」という病気を、予防する方法について、 お伝えしたいと思います。

「加齢黄斑変性」とは、「ルテイン」「ゼアキサンチン」と呼ばれる、
黄色のカロテノイド(天然の色素)が欠乏する事によって起きる目の病気です。
「黄斑」は、この「ルテイン」と「ゼアキサンチン」によって構成されていて、
この「ルテイン」と「ゼアキサンチン」は、 ブルーライトを吸収・遮断することが出来るため、
“体の中のサングラス”とも呼ばれています。
さらに「ルテイン」と「ゼアキサンチン」には、
ブルーライトのダメージを緩和する性質があります。
そして「加齢黄斑変性」の患者さんの黄斑部には、
この「ルテイン」と「ゼアキサンチン」が少なかった事が分かっています。
年を取ると共に、 目の中の「ルテイン」と「ゼアキサンチン」は減少してしまいますので、
外から補う必要があります。
([中日新聞プラス][All About][Wikipedia][マイナビニュース])

そこで“ルテインとゼアキサンチンを含む食べ物”を多く食べる事によって、
「加齢黄斑変性」の発症を防ぎましょう。
食事によって「ルテイン」を摂取することで、
「加齢黄斑変性」のリスクを軽減させる事ができるそうです。

「ルテイン」は、ほうれん草、ブロッコリー、 グリーンピース、
エンドウマメなどの緑黄色野菜に、多く含まれています。

そして「ゼアキサンチン」は、ほうれん草、ブロッコリー、とうもろこし、
カブ、柿、卵の黄身などに、多く含まれています。

こうした野菜などを、多く食べるのが難しい場合には、
“ルテインとゼアキサンチンを含むサプリメント”を、 活用する方法もあるのかもしれません。
ただしサプリメントを飲んでも、
加齢黄班変性の予防に、効果があるのかどうかは、分からないそうです。
「All About」によると、 健康食品の安全性・有効性情報には、
次のように書いてあります――

「(ルテインを摂取した場合、)加齢黄班変性や白内障のリスクの低減に対して、
ヒトでの有効性が示された報告は、いくつも示されていますが、
サプリメントとして摂取した場合に、 同等の効果があるかどうかは不明である。」
([サワイ健康推進課][All About][マイナビニュース][ひとみ研究室])

「ブルーライト対策グッズ」を使用する

次に、ブルーライト対策グッズについて、ご紹介したいと思います。
ブルーライトをカットできる様々な商品が、お店で売っていますので、
そういった物を活用して、 “目へのブルーライトの悪影響”を、
どんどん減らしていきましょう。

まずは「ブルーライトカット・フィルム」を、ご紹介します。
このフィルムは“パソコンやスマホなどの液晶画面”に直接、貼る事によって、
ブルーライトを減らすことが出来る商品で、 家電量販店などで販売されています。
この「ブルーライトカット・フィルム」は、 様々なサイズが販売されてますので、
用途に合ったサイズのフィルムを、購入しましょう。

次に、メガネです。
“ブルーライトをカットできるレンズを使用した、 パソコン用のメガネ”が、あります。
こうした“ブルーライトをカットできるメガネ”は、 メガネ屋さんなどで購入できます。
その中でも、眼鏡チェーン店「JINS(ジンズ)」から販売されている
「JINS PC」という「パソコン用メガネ」は、
販売累計本数300万本を超えるヒット商品となっています。
([中日新聞プラス][マイナビニュース][ひとみ研究室][日経ウーマンオンライン]
[All About][Wikipedia][JINS PC])

では、こうした“ブルーライトをカットできるパソコン用メガネ”は、
本当に効果があるのでしょうか?
また、効果があるとしたら、どのくらい効果があるのでしょうか?
次のページでは、“PC用メガネの効果”について書いていきたいと思います。

次のページ……
「パソコン用メガネ(ブルーライトカット眼鏡)」は、 本当に効果があるのでしょうか?
↓「ブルーライト」についての記事(全4ページ)↓

ブルーライトは有害? パソコン、スマホを使いすぎると、失明する?(1ページ目)
ブルーライトを、無料で減らす方法 ――PCメガネは、買わなくても良い?(このページです)
PCメガネ(パソコン用メガネ)には、効果はあるのか?(3ページ目)
ブルーライトは、無害?(4ページ目)
【参考文献】
タダで出来る“ブルーライト除去法”があった!(日経トレンディネット)
「夜スマホ」が招く眼病(東洋経済オンライン)
ブルーライトから、目を守るための方法とは?(中日新聞プラス)
ブルーライトを浴び続けると、どうなるの?(マイナビニュース)
女子のプチ不調の一因は、ブルーライト?(日経ウーマンオンライン)
目のブルーライト対策(ひとみ研究室) 【超!厳選ニュース】へ
Copyright 超!厳選ニュース. All rights reserved.