「研音(けんおん)」という名の、大手の芸能事務所を、ご存知だろうか?
この芸能プロダクション「研音」は、
“ドラマ界で最強の実力を持つ”とまで言われており、
唐沢寿明、天海祐希、山口智子、反町隆史、竹野内豊、江角マキコ、菅野美穂、
沢村一樹、速水もこみち等、数多くの有名俳優・タレントを輩出している。
この「研音」については、あるテレビ誌の記者が、こう語っている。
「(研音は)堅実な経営で、『芸能界にありがちなダークな噂』は聞きませんし、
他事務所の俳優からの評判も、いいようです。」
また「サイゾーpremium」の記事によると、
“研音は『俳優にとっての居心地の良さ』において有名であり、
ウワサを聞いた俳優が、研音に移籍したがる”という。
さらに、この「研音」について、ある芸能事務所の関係者は、こう語る。
「研音のスゴイところは、
『スター俳優が途切れない』という事ですね。」
また、あるテレビ局の関係者は、こう述べている。
「(研音に所属するタレントは)
『どの人も、現場の評判がいい』のが特徴ですね。」
「研音」は、有名俳優を次々と生み出しているし、
しかも、どの俳優も、現場の評判が良いらしい。
なにやら良い事ずくめのようだが、
研音には、何か特別な“人材育成システム”でもあるのだろうか?
研音は、他の芸能事務所と、どこがどう違うのだろうか?
まず、研音は、他の芸能事務所と違って、
「無理な路線を、俳優に強いない(テレビ局関係者)」という。
これに対して、他の芸能事務所の場合だと、
無理な路線を、俳優に強いる場合があるようである――
ある芸能事務所からの“ゴリ押し”で出演している女優の中には、
「多忙過ぎて、スタッフに挨拶をしない人もいます(同)」という。
これでは、その女優に対する現場の評判は、
悪くなってしまうのではないだろうか。
次に、「俳優」「バラエティ番組」と、
多方面で活躍するタレントのケースを見てみよう。
「研音」に所属するタレントの「江角マキコ」は、
女優であり、バラエティ番組でも活躍している。
ここでも研音は、所属タレントに対して、
ゴリ押しは、しないようである。
前出のテレビ局関係者は、こう語る。
「(研音は)タレントには、
経緯を説明して『納得させてから』、(仕事を)やらせていますから、
現場の評判もいいですよ。」
これに対して、他の芸能事務所の場合だと、
“本人が納得していない仕事”を、俳優にやらせているせいなのか、
「嫌々、バラエティの仕事をしている女優さんもいます(同)」という。
この「日刊サイゾー」の記事を読むかぎりでは、
研音の“人材育成システム”には、次のような部分が感じ取れる――
すなわち“所属タレントに、ムリな事をやらせない”
“所属タレントが納得できる仕事を与える”
“所属タレント本人の意思を尊重する”といった事である。
この話は、「研音」という芸能事務所についてのものだが、
これは、会社や国といった組織にも、応用が効くのかもしれない。
本人の意思を尊重し、本人を納得させてから、仕事・勉強などに向かわせる。
結果それが、“優れた人材”“評判の良い人材”を、次々と生み出し、
組織を強くするのかもしれない。
もっとも、研音の“人材育成システム”は、
ここに書かれている事だけが、全てではあるまい。
また“甘い事ばかりしていては、人材は育たない”という側面もあるのだろう。
しかし、研音の成功事例は、傾聴する価値があるのでは無いだろうか。
【参考文献】
・
“ゴリ押し”なしで、スターを生み続ける名門芸能事務所「研音」(日刊サイゾー)
・研音の好調ぶり(サイゾーpremium)
・ドラマ界では、最強の実力を持つプロダクション「研音」(サイゾーウーマン)
・研音とは(はてなキーワード)
・研音グループ(Wikipedia)
・KEN-ON Group Official Website(「研音」公式サイト)
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